2009 / 03
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自転車に乗って
仕事に向かうその途中、
車に轢かれたハトの死骸が、アスファルトにはり付いているのを見た。

その少し先では別のハトが、
すぐ傍まで車が近付いて来ているというのに地べたをよたよた歩いていて、
車の方がスピードを落とす。
それでも頭の弱いハトは飛んで避けようともせずに、
車の前を行ったり来たりしていた。

またしばらく先に進むと、
「チチッ」
という軽やかな鳴き声をあげて、
白くなめらかな羽根に日の光を反射させ、
ハクセキレイが体を翻らせて素早く飛んで逃げていく。

何かの気配にふと目を滑らせると、
枯れ草と地面に同化する配色のツグミが
ピンと背筋を伸ばし、微動だにせず、
「ここには何もいないよ」
と主張していた。


それらの姿はまるで、人の有様。

周囲の見えない・何も気がつかない・動けない
誰かが動いてくれるのを待っている
愚かな者。

素早く察知し・瞬時に判断が出来・すぐ動ける
逃げる時でさえも自分の美しさを誇示する者。

周囲に溶け込んで自分の身を隠し
危険に巻き込まれないように知恵を働かせ工夫を凝らす者。


私はどうだろう。
私は何であれるのだろう。


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