2017 / 10
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ものぐさエジソン君は家ではあまりチェロ練習をしない。
教室で先生に「次回までに○番と○番と○番を練習してきて」と言われても、
数回ちょろっと弾くだけ。
しかも音程狂いまくり。
教本によると、音楽的感覚の育成のために、学習している曲のCDを毎日聞かせよと指示が出ている。
ので、ちょくちょくリビングでCDをかけているのだが、奴ときたら

聞いちゃいない。

そうこうしているうちにレッスンの前日になり、
思いきりずれた音程で、めんどくさそ~にほんの数回、早弾きをしてる。

レッスン当日、母は申し訳ない気持ち一杯でレッスンを見学することになる。
エジソン君は狂った音程とつっかえつっかえな演奏を、先生の御前で披露する。
……ああ、穴があったら入りたい……

先生は無表情に「ちょっと貸して」とチェロを手に取り、
正確で見事な演奏を聞かせてくださって、またチェロをエジソン君に戻す。

するとどうだ。
奴は同じ音でちゃんと曲を弾きこなすじゃないか。

? ナニコレ ?


同じ流れが2,3回あったので“あんなに耳がいいのだったら、やはりCDを聞かせていれば正確な音を覚えるはずだよね”と思い、またCDをかけるのだが、
奴はやっぱり調子っぱずれの音程で、めんどくさそ~に早弾きをするだけなのだ。
「なんだ、こいつ」
なんか、むしょうに腹が立ってきた。

うちの家宝のチェロで不吉な音を生んで、冥界への扉を開くな。 

「ちょっと貸して。ドの音はどこ?教えて」
「C線。開放弦」
「C線はどれ?」
ぎこー。
弓でこすったら音が出た。
あとはレッスン風景の記憶や教本を頼りに、指を動かし、
自分の耳を信じて音階をさがし、
ひたすら弾く。

ADなんとかのエジソン君は、そんな母親を横目に、適当に遊んでいる。
「チェロを弾くのはピアノを弾くようなもんです」
先生はそう仰っていたし、その気になって自分を信じていれば、何だってなんとかなるものだ。
信じるものは救われるというじゃないか。
実際、集中して練習したお陰で、簡単な曲が弾けるようになってきた。

で、弾いていると、エジソン君がもどってきて私の横に立つ。
「貸して」

     

ほ~ら。
思ったとおり、まともな音で弾けている。
やはりこいつは生音だと聞き分けられるんだ。

エジソン君は母親の歌声で育った。
もちろんCDの音も聞いたことはあるし、TVの音も聞いたことはある。
だが赤ん坊の頃は、母親に抱かれたりおぶさったり寝転がっている時にいつも聞いていたのは肉声による歌だったし、幼児期も、家や幼稚園で遊びながら聞いていたのは、生の歌声と本物の楽器の音だった。

シュタイナー先生、コダーイ先生、
お陰様で、息子はこんな面倒なコドモに育ちました。

しかし…これって、喜んでいいのか悪いのか。
う~ん。。。




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【Chiekoさま】
シュタイナー学校でピアノより先に弦楽器を触らせるのは知っていましたが、絶対音感を養うためとは知りませんでした。
家族にその楽器を弾ける人がいない場合、音を覚えるまでが大変そうですね。生まれつき音に集中する子だったら苦もなく覚えてしまうかもしれませんが。
さくらんぼ保育園のお話も興味深いです。うちの子供たちの通ったシュタイナー幼稚園でも機械音は一切聴かせませんでしたね。
「ハルモニア」という本、面白そうですね。さっそく読んでみたいと思います。
【自然音<肉声<機械音】
チェロ 私も大好きです。
娘がシュタイナー学校でチェロかバイオリンどちらかを選択する段になって、チェロを選んでくれたときの私の気分、今思い出しても、うれしくなりました。よく「セロひきのゴーシュ」の話を聞かせてあげました。
お兄ちゃんのバイオリンでは、やはり病んだネズミさんや、小鳥さんをいやしてあげられませんものね。

しかしそんな娘も学校のオーケストラに入ってどんどん嫌気がさし、今年はとうとうやめてしまいました。グスン、ま、最後の2年毎日毎日、学校からの宿題だし、個人レッスンからも20分と練習しろと、練習しろとけんか騒ぎでしたから、すこし平和になったことはなったんです。彼女たちの学校では、たたけば皆同じ音階がでるピアノより、弦楽器を先に子供たちに親しませます。
バイオリンも、チェロも、座り方から、持ち方、構え方、押さえ方、どれ一つとっても音が変わってきますものね。それでその子が自分の耳で聞き分けて、絶対音階を養っていくんだそうです。だから、ピアノや吹奏楽や打楽器はその後に、5年生以降に紹介されます。

それでおもしろいのは、日本のさくらんぼ保育園でよく言われたことです。ここは障害児(学習障害や自閉症などもかなり多い)との統合保育で有名です。音には3種あって、風・水の音小鳥のさえずりは第一種の自然音、そして第2種の肉声、機械音はたとえそれが自然のCDであっても第3種音です。第3種音ばかり小さいうちから聞いていると、第1種の自然音が聞き取りにくくなるというのです。特に障害を持った子はなおさらで、だからそこは運動会も箱ピアノを軽トラにのせて、近くの市民運動公園でやります。ラジカセでは子供の動きにあわせられないし、キーボードでは音に広がりがないし、所詮機械音だからと。ここの保育園をしっかり卒業した息子は今でも、耳がいいし、音階もしっかりしています。でも、娘はここは途中でアメリカへ来てしまったせいか、今ひとつ音階に不安定さが残ります。

やはり自然音、お母さんの肉声をしっかり聞いたエジソン君にもこの第1種音は鮮やかにききとれるのでしょう。ちなみに私の好きな作家で篠田節子サンが「ハルモニア」という小説をかいていて、この辺のチェロと絶対音階のことがテーマでおもしろいですよ。
【ROKOさま】
すごい違いでしょ?
ず~っと聴いていたいと思わせるウィスペルウェイ氏の音。私は大好きなのです。
ヨーヨーマ氏の優しい音も素敵ですね。
【聴いてみました】
silkyさん、ありがとうございました。
まだ全部ではないですが、ちょっと聴きかじって
みましたよ。
ホント、演奏家によって同じ曲がこんなにも
違って聴こえるんだな~っって。
(と言っても、ヨーヨーマ氏のCDしか持って
いませんが)
ウィスペルウェイ氏の音は、広がりがあると言うか
軽やかさが心地良いですね。
【追記です】
ROKOさま
私の持っているCDと動画の在り処をhttp://silky-wind.at.webry.info/200811/article_3.html" target=_blank>http://silky-wind.at.webry.info/200811/article_3.htmlでご紹介してみました。
よろしかったらご覧下さい。
【ROKOさま】
いえいえ、機械音を受け付けないわけではないと思います。
お出かけの時など、嬉しそうにMDとイヤホンを携帯していますから。(笑)
練習が面倒だからCDごときの音で反応しない…といった感じでしょうか。単に贅沢でわがままなだけでございます。
コンサートに行くのは大抵、無料のアマチュア楽団等ですよ。何度も念を押しますが【うち、びんぼーですから。】。

ピーター・ウィスペルウェイのCDを図書館で探すのは困難かもです。
後ほど動画のありかをお知らせしますね。
【Unknown】
機械音と生音を聴きわけているの?
そして、生音の方しか受け付けない耳に育っているの?
びっくりです。
コンサート代で、破産しちゃいそうですね~。

そう言えばピーター・ウィスペルウェイのCD、
図書館にないのですよ。
iTunesで、試聴したけれど30秒じゃ何も分からず。
春にコンサートがあったのですね。残念だったなぁ。
【こんにちは~!】
yasukoさま、うえるかむです~。
そうです。楽器も肉声も、やはり生音が一番だと思います。
子供たちが小学校に入るまでは生音が中心の生活で、CDやTVの音を聴く事がほとんど無い生活だったので、久しぶりに機械音を聴いた時に「なにこれ? 私今まで、こんな音を聴いていたの?」と愕然としたことがありました。機械音で育った私でさえそうなので、彼らの耳がどんなものか、少し分かるような気がします。
素敵…というか、ちょと怖い感じですね。
【すてき!】
お久しぶりです。
チェロいいですね~
そして、機械音と生音、違うんですよね!
そういえば、シュタイナー学校ではリコーダーも木でできていてとても優しい音がしていました。
面倒と言ってしまえばそれまでですが、機械音と生音がおんなじに聞こえる子供に育つのは怖いですよね。
エジソン君、素敵ですよ!
【こちらも…】
田丸一男さま
わぁ、嬉しい! コメントありがとうございます。

ご家族で合奏、楽しそうです。
フルートとチェロの組み合わせも素敵。
聴いてみたいです。今度ぜひ動画をブログにUPして下さいませ。

練習をしないのは、お嬢さんも同じなのですね。
聞き取れる耳を持っていると、楽譜を追うのが面倒だし、教則本の曲をひとりで練習するのはつまらない、という気持ちも分かることは分かります。…けどね。(笑)
その点、誰かと合奏したり、練習している曲を誰かと共有できると、楽しさが少し増すように思うのです。(私の思い込みかもしれないけど)

『うちの話』とても楽しいのでまたお聞かせ下さいね。
チェロツアーの日を指折り数えて楽しみにしております。
わくわく、わくわく。
【ナマズさま】
一流のコンサート…ほんの数回通ったら、私のパート代は消えてなくなります。
私の年では一流は無理かと思いますが、息子に大切にされていないチェロを私が代わりに、少しでもやさしい取り扱いをしてあげたいなぁと思うのでございます。
不肖の息子のところにきてくれたヨメを持った気分?
【笑・・・】
中学2年の真衣がチェロを習っています。
でも、同じ。全然練習しないんです。でも出来ているといえば出来ているんですけど。
娘はドッツアー、ウェルナーなどの教則本が面白くないようです。だから私が曲を練習していると、すーっと4分の3チェロを引っ張り出してきて、いっしょに弾き始めます。これが巧い。
譜面なんか要らないんですよね。耳で音が取れている。
私の今一番の楽しみは、娘との合奏。レッスンで習う曲をパートをあわせてくれるのです。
ハモルって素敵です。
妻もフルートを習い始めたんですが、こちらも吹奏楽でバリバリの娘にはかなわない。
私たち夫婦は真衣が先生なんです。チェロもフルートも。
ごくたま~に3人であわせるんですが
これが至福のとき

あ、すみません うちの話ばかりして。

来月 ガラスチェロツアーでお話できるのを
楽しみにしています。 

田丸一男
【Unknown】
ということは生音を聞かせるために、一流のコンサートに連れまくるしかないとか・・・金がかかりそう

う~ん、お母さんが一流の奏者になって教えますか
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